パピーウォーカー経験者は語る:別れはつらい?二度と会えない?
パピーウォーカーは盲導犬候補の子犬を預かり、1歳まで
一般家庭で育てるボランティアです。
テレビなどを通して知っている方は多いでしょう。
私は1頭だけですが、盲導犬センターからラブラドールを
預かり育てた経験があります。
ラブラドールの女の子、かわいかったですよ(^^
パピーウォーカー期間中に家の近所を散歩していると、
よく犬好きの方から話しかけられました。
わたしが「パピーウォーカーで預かっているんです」というと
「別れる時つらいでしょうね」などと言われたことがあります。
犬との別れが近づいたとき、また実際に犬と別れたとき、
パピーウォーカーってどう思うのでしょうか?
私の経験をもとに書きますね。
別れを意識したのはいつごろから?
うちにラブの子犬が来たのが5月後半。
その子の誕生日は3月27日でした。
その年の秋には犬が落ち着いてきて、平和な毎日が続きました。
そしていよいよ別れを意識したのは年が明けた1月。
めんどうを見てあげられる期間が3ヵ月を切って、
もう少しになっちゃったなあ、って思っていました。
3月に入るとカウントダウンの気分。犬の顔を見て
涙を流すことも多かったです。
お別れは3月31日
盲導犬センターに犬を返したのは3月31日。
その日は日曜日で、隔週のパピーウォーカー研修会があったんです。
その研修会に出席した後、犬をセンターにおいて
帰ってきました。
別れのときは涙、涙・・・
家に帰っても涙が止まらなかったのを覚えています。
別れはつらいです。でも別れてもきっと元気でいてくれる、
盲導犬になってもならなくても、きっと誰かにかわいがって
もらえる、そう確信していたので不思議と安心感はありました。
預かった犬とはまた会える?ちなみに私の場合・・・
パピーウォーカー期間が終わり、犬を返した後、
またその子に会えるかどうかは、その協会により違うようです。
また会える機会を用意してくれる団体もあるようですし、
そういった機会がない団体もあります。
また盲導犬にならなかった犬をパピーウォーカー宅で
引き取れる団体もあります。
ちなみには私は預かった犬とは会っていません。
さみしいけどどこに行ってもかわいがってもらえるよう
育てて、パピーウォーカーとしての最低限の
責任は果たせたという満足感はありました。
もしあなたのおうちがパピーウォーカーをやれる環境にあり、
興味があるなら、ぜひ経験してほしいです。
大変なことも多いですが、とても貴重ないい経験ができます。
少しはだれかの役に立てている、という心のゆとりも生まれます。
特にお子さんがいる家庭ではぜひやってほしいです。